ドーム型建築物は何百年も前から存在していましたが、それらは膨大な費用と時間がかかるため一般住宅としては全く受け入れられておらず、特殊な建物だったようです。1950年代にアメリカの博士によって”ジオデシックドーム”理論が完成され、これを機に一般住宅として瞬く間にアメリカ中で建設が始まり、現在は世界各国に広がっています。
ドームハウスはその構造上、最も効率的な建築物と言われています。基本構造は自然界で最強を誇る三角形で構成されていて、これはダイヤモンドやグラスファイバーなど自然界の硬い物質の構造に限りなく近いのです。その強さに加え、三角形で構成される球体にはいくつかのメリットがあります。
ドームハウスは球体であるため、一点に集まる圧力を全体に分散する特性があり、台風などの悪天候でも全く問題が無いことが証明されています。
球体の表面積は同じ体積の四面体や三面体に比べ圧倒的に小さいため、材料が少なく済みます。さらに、最小の表面積は熱の出入りを最低限にし、球体の中では空気が効果的に循環するという特徴も合わせ、断熱費のコストダウンにつながっています。
ドームハウスの長所として、今までに体験した事のない新鮮さがあげられます。広々としたドームの中では、間取りやスペースの使い方が従来の住まいとは変わってきます。球体では音響効果も抜群で、天窓から見える夜空など未体験空間での生活は人々に新たな活力をもたらすでしょう。
このような様々な利点を考えると、ドームハウスが私達の未来の住まいとなるのもそう遠くはないと思われます。 |